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人喰いの大鷲トリコ


Edit Category その他
【人喰いの大鷲トリコ】をプレイし終えた感想です

ストーリーや謎解きのネタバレに直接つながるようなことは書きませんがSSは多用します。見たくない方はお引き取りください。長いよ。

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このゲームの存在自体は以前から知っていた。実際売り場で手に取ったことも何度かあった。どんなゲームかはまったく知らなかったけど、初回版のパッケ―ジが素敵だったのと、広告で見た「トリコ」が可愛くて気にはなっていた。けど、購入してプレイするまでには至らなかった。他にも色々やりたいゲームや気になるものがあったからだと思う。単なるタイミング。

何度目かのキッカケでまたこのゲームを手にとる機会があり、やっぱり可愛いなこれやってみようかな、と始めてみたところ、ものの数分で嵌ってしまった。


どんなゲーム?

面白い!とか感動した!とかでは表現しづらい思いが色々あって相応しい形容詞が思いつかないのだけども、敢えて簡潔な一言でまとめるなら『上質』。

こだわりのある世界観、臨場感溢れる演出、トリコのAI、どれをとっても大切に丹念に時間をかけて生み出された作品なのだろうなというのが伝わってくる、熱を感じられる素晴らしさ。

ゲーム全体のボリュームとしてはそう大きくはないです。壮大な世界を渡り歩くわけでもないので、謎解きが得意な人ならば、さささっと進めれば10時間以内でクリアできると思う。ちなみに私はクリア後に「15時間以内クリア」のトロフィーをもらっていた。まあまあドンくさい自分でもこんな感じ。謎解きは好きだけど特別得意なわけでは決してなく、例えばDQXの氷の塔みたいなんは超苦手です。そんな私でもなんとかクリアできるくらいの難易度。

ゆっくり大事に進めたいな、と思えるゲームなので、終わってみれば「もっと時間かけても良かったな」と思うのが正直なところ。それを2周目3周目で叶えるのももちろんアリ。道中は色々な危機感があってどうしたって焦ってしまう場面もあったので。

そろそろ終わりそう…な予感がしてからは、この世界を終わらせたくなくて1週間ほど触れなかった。心の準備をして臨んだラストプレイ、クリア後はしばらく呆然としていた。そしてすぐに2周目に突入しました。したくなります。現在はトロフィー集め目指しながら2周目プレイ中です。

もともとこれ前情報なしで始めたので実際にゲームの世界に入るまでジャンル自体もまったく知らなかったのだけど、カテゴリとしては「アクションアドベンチャーゲーム」という括りらしいです。うん、フワっとしてる。

まあたぶんこの動物と一緒に世界を旅して云々とかそんなんかなーって思ってたら、なんかちょっと思惑と違った。

自分が操作する主人公の「少年」は、冒頭いきなり謎の場所で気を失っており、目覚めると傍にトリコがいます

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この画像はエサを与えて少し警戒の取れた状態なのだけど、初見の時はちょっとコワイ。

まずタイトルからして「人喰い」だし、デカいし、なんか血とか出てるし、痛いんだかなんだかわかんないけど昂って暴れておられる。

なんだろうどうしよう?って思ってたらガイド的なヒントがチラっと聴こえます。が、それも最低限の情報であまり親切ではない。

そのヒントを頼りに辺りを見回しウロチョロし、あれこれ試しながら少しづつゲームを進めて行くかんじなのだけど、これゲーム内がとても静か。BGMはここぞという時のみ、基本静寂の中に足音や物を動かした時の音がするだけ。

そのうち賑やかになってくるのだろうか?拓けた場所へ出てNPCとかも出てくるんだろか?と思っていたけどいつまで経ってもトリコとふたりきりで壁登ったり柱伝ったりしてるので、なにかヒントや設定は?とオプションを押してみると、カメラ速度の設定などが最低限あるだけ。

画面上の表示は何もないのがデフォルト、HPとかMPとかLvとかのステータスは存在しない。持ち物や装備もない。マップもなければクエストなんてゆう概念もない。どこでセーブすんのかもわからない。

後に知ったけれどセーブはすべてオートのみでチャプターの区切りもなくセーブデータは1つしかない。後戻りできない冒険だった。

そんな不親切な設定でこれ進められるの?ってちょっと不安に思ったんだけど、これが不思議と進む。トリコの様子を観察したり、そこらにあるものを調べているうちに何をすべきかがわかってくる。投げ出したくなる前にピンときてうまい具合に導かれる。これがすごいなと後からじわじわ思った。さりげなく誘導されてる感。

ゲームの内容をかなりザックリ言うと、トリコと共に謎の建物から脱出するのが目的。それがなかなか一筋縄ではいかないのだけど、フィールドのギミックを解きながらふたりで力を合わせて進んで行く、そんなかんじ。

この「ふたりで力を合わせて」がミソで

自分が操作する「少年」のキャラクターは、身体能力こそ物凄くて、「え!あんたそこ飛べるん?嘘やろまじ?!」って何度もツッコミたくなるほど無茶な動きが可能なんだけど、如何せん小さくて非力。

武器もないし腕力もない。バトルでは出来ることがとても限られていてどちらかと言うとお荷物。けどその身体能力と小さい身体を活かして、「少年」にしか出来ないことがたくさんある。

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一方トリコはと言うと、まずデカイ。そして超つよい。危険を察知すると半狂乱でバッシバシ敵をやっつけてくれる。倒れてる敵も容赦なく蹴り飛ばす。けれど謎を解いて順路を考えるほどの頭脳はもちろんない。狭いとこも通れない。だから大きい身体を活かして出来ることを頑張る。トリコにしか出来ないこともいっぱいある。

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この互いにしか出来ないことを組み合わせて共に力を合わせて戦い、前に進んで行く。そこらにあるものを利用したり、時にはトリコの大きな身体を上手く使ったり。

もうあかん無理…万事休す!ってところでトリコが助けてくれたり

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(助けてくれない時もある)

そんなトリコが困ってる時は少年が全力で助けたり

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この共同作業により育まれて行く2人の関係

使い古された安もんくさい「絆」という言葉が温度を伴って胸を満たす、トリコはそんなゲーム。


いろいろ不自由

先述した通り、このゲームは説明がほぼ存在しないことにプラスして操作がしづらいので、人によってはワケわからんなとイライラするかもしれない。慣れるまでは自分も色々失敗した。特に少年の操作。

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ちょっと向き変えたいだけなのに身体が思った以上にヌルンと回って落下したりとか、止まったつもりが行き過ぎててやっぱり落下したりとか、加減が掴みづらい。

操作に加えて、色んなとこで言われているけどまずカメラワークが不自由。へんなとこで固定されたり見たいとこが見えなかったりする。なので謎は解けてるんだけど、あそこ昇ってアレ使うしかないのはわかったんだけど、そこまで辿り着けん!と思うことが何度かあった。単に私が下手くそなんだってことも大いにあるのだろうけれど。

トリコも最初は言うこと聞いてくれない。自分が操作できるのはあくまで少年のみなので、トリコの動作については見守るしかないのがもどかしかったりする。

けどそのうち、共に過ごす時間を重ねて行くことで信頼関係が育まれ、トリコに指示を出せるようになる

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親密度のパラメータなんて野暮なものはもちろんない。トリコの表情や鳴き声、動作でそれを感じ取れるのがまた素晴らしい。

ただ、親密度が増したからと言ってトリコを直接操作できるわけではなく、あくまで指示を出せるのみなので、その通りに動いてくれないことも多々ある。タイミングが合わないことも度々ある。失敗してやり直し!大いにある。それを不自由だと感じることももちろんある。ちゃうて!こっちやて!って言いたくなることも何度もあった。

だけど、それがいいなって途中から思いはじめる

指示通りに動かずに無駄行動したり、直情的に目の前のものに興味を示してマイペースに過ごしてるトリコのAIはリアリティが溢れている。機械じゃない、これは生き物なんだって本気で思える。伝わってない?じゃあどうやって伝えよう?って一生懸命考える。伝えないといけないから。自分一人では進めないから。

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私は猫を飼っているので途中からはもうトリコはうちの猫と完全にオーバーラップしていた。犬を飼っている人には犬のように感じられるんじゃないだろうかと思う。それくらいトリコの仕草や表情はリアルで親近感が沸く。ペット飼ってる人がこのゲームやったら、自分のペット撫でるとき「イーソイソイ」て絶対言う。

ゲーム中も、気付いたら「トリコちがうこっち!」とか「ちょっとここで待っててや」とか「オッケーすぐ行く!」とかトリコに語りかけながら進めている自分がいたし、うおおおお!とかいやああああ!とか声に出しながらプレイしていて夜中にウルサイへんな人になっていた。

思い通りにならない不自由さがなかったら、ここまでの没入感は味わえなかったんじゃないかなと。不自由だからこそ、このゲームにはリアリティが滲み出ているんだろうなと感じた。

まあカメラに関してはストレスがあったと言わざるを得ないけれども…


とにかく愛しい

トリコが本当にかわいいんです。冒頭からもうずっと一緒なんです。

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そりゃだって一緒じゃないと先に進めないから

途中はぐれてしまうことも何度かあるのだけど、そうなったら全力でなんとかするのです。

このゲーム、バトルはとても少なく必要な箇所で最小限あるだけなんだけど、バトル以外の障害は多い。少年を攫おうとする敵も存在するし、トリコに関しては大鷲という設定だけあってあの畑とかに良くある目玉のガラスがニガテ

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これがあるともうその先へ進んでくれなくなる

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なのでなんとしても排除しに行かないといけない

ゲームを進めるために当然ながらこの障害をひとつひとつクリアして行くわけなのだけど、その過程もずっとトリコが見ている

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遠くから心配そうに見てる

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がんばってる自分を見てる

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時々せつなそうに鳴いたりもする

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超高層の命がけの移動多すぎ!めっちゃこわい!
けどトリコのためになんとかするんや!

そんな少年の勇気や努力をいつも見守ってくれているトリコなので、少年が窮地に陥った際は全力で護ってくれる

こんなに傷だらけになって
槍が刺さって痛いだろうに

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全部抜いてあげるからね待ってて
傷痕は撫でてあげるから大人しくしてね

おなかすいて動けなくなったら

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すぐ食糧さがしてくる待ってて!
てかおまえごはん食べるの下手やな!

って、「ゲームを進めるため」が、いつのまにか「トリコのため」になっている。これ同じことのようでいて全然違う。

そしてこちらが動けなくなった時は

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トリコが少ない知恵(失礼)を絞ってなんとかしようと努力してくれる

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せつない声で鳴きながら懸命に介助してくれる

で、目覚めたらこうですよ

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愛しくないわけがないでしょう

自分より大切なものなんてそう容易く存在しないし、自分以外の誰かのためにする努力や苦労、痛みはおろか命すら厭わないなんて思えるほどのまっすぐな愛を目の当たりにすることなど人生の中でそう何度もないと思う。

映画やドラマ、物語の中で創作として語られるそれらはいくらでもある。日常的に存在する。トリコだってゲームなんだからそのうちのひとつでしかない。創作で間違いない。間違いないのに何この感情?


世界が美しい

洞くつで目覚めてから脱出を試みる過程で、ここ抜けたら大草原が広がってるのかな?それとも砂漠?とか、もっと別の拓けた場所へ行くのだろうな、とふんわり思っていたのだけど、一向にそうならなくて。

ひとつ抜けたらまた遺跡、塔、また洞くつ?みたいな感じでなんかずっと閉鎖的だなーと途中までは不満だった。場所によっては暗いし見づらいし。

だけど徐々にその閉塞感も美しく思えてくるから不思議。

洞くつの中では湿った空気の匂いがする(気がする)し、塔の上では吹きすさぶ風に体が揺らめく(気がする)、遺跡の中はひんやり冷たい空気で満ちていて(たぶん)、中庭へ出ると暖かい陽光と揺れる草木の美しさにしばし心奪われる。

隣でカシカシと首を掻いてるトリコも微笑ましい。陽の光をいっぱいに含んだトリコの羽はとても柔らかそうで、それらがふわふわ舞う様はどこか儚げで耽美な空間

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そんな風に五感を刺激する映像や演出が秀逸で、高所でのアクロバティックな刺激や敵と対峙する時の緊張感、大空ライドの爽快感も含め、様々なステージに於いて臨場感を味わえる。

特に「風」が良かった。
「風」だった。

アホみたいだけどこうとしか言いようがない。


せつない最期

ラストを迎えて感じるのは、なんとも形容し難い気持ちであり、あまり言うとネタバレにもなるので多くは語らないけれど、あくまで個人的にはこれはハッピーエンドでもバッドエンドでもない。

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それがより一層この物語の崇高さを際立たせているんだろな

終盤ではそれまでのまったりと地味めな空気が多かった世界が一変し、迫力のある映像がてんこ盛りでハラハラドキドキうわあああ!って、期待と絶望入り混じる展開に否応なしに感情も昂ります。美しい映像と音楽に魅せられ心奪われる結末へ向けての演出、そしてエンディングに言葉を失う。


長いようで短かったトリコとの冒険
胸に次々と蘇るそれら記憶の断片たち

あそこ大変だったよね

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あれは凄かったよね

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散々失敗もしたし

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どんくさくてお手数おかけしました

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いっぱい待たせたし怪我もさせてしまったけども

トリコかっこよかったよね

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時にはマヌケで可愛いかったよね

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ずっと一緒に居られないことくらい始めから薄々気付いていたけれど

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共に寄り添える未来を創りたかった


誰が何のために?いつからどうやって?と、謎もたくさん残る。そういった意味でもすぐに2周目に行きたくなる。何よりトリコに早く会いたくなる。いっぱいいっぱいイーソイソイしたくなる。


そして2周目の冒頭でもういきなり

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1周目はスルーしてたこんな何気ないシーンがたまらなかった。

もらうばかりの愛ならば涙も流れなかっただろうし、与えるだけの愛だったらこんなにやるせなさも募らなかっただろうと思う。お互いがお互いを信頼し必要とし助け合い思いやれた、その時々の持てるだけのすべてで。

そんな私とトリコの冒険はかけがえのない大切な宝物のように胸の奥でキラキラと輝いています。きっとこれからもずっと。


このゲームをプレイ出来てよかった
トリコに会えてよかった

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素晴らしい作品をありがとうございます


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人喰いの大鷲トリコ オフィシャルサイト



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ドラクエX 冒険の記録。
冒険者マイページのアルバムがすぐに満タンになるので、写真保存用に作った個人的ブログです。攻略や最新情報、ためになる話の類は一切ありません。

【作者について】
●メイン:メイファ@ウェディ♀ 
●本 職:戦士
●職 人:裁/武/調/ラン錬
●生 息:サーバー36  
●チーム:レフュージア

 
 
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